行政書士事務所で修行する方法
多くの人(実際は大半の人)は行政書士事務所を開業する際には、行政書士の仕事を知らないケースが多いです。
かく言う私も開業本やネットで聞きかじった知識しかありませんでした。
いわゆる即独状態で開業することになると思います。
出来るならば先輩や既存の行政書士事務所で実務を覚えた状態で開業したいと思います。
行政書士試験を合格して、開業を目指す人は一度はハローワークや行政書士のブログやサイトで補助者の求人を探した経験があります。
だけども求人は殆どないのが現実です。
また親戚や親族が行政書士や司法書士の事務所を経営しているのであれば、そこで修行することもできますが、その様な幸運に恵まれる人は少ないです。
この記事では行政書士事務所で実務を覚える方法をご紹介します。
全員ができる方法ではありませんが、少しの行動力で貴重な経験を得るチャンスが手に入ります。
先輩事務所に挨拶回りをする。
この方法は実際に行政書士登録をした人が可能な方法です。
自分の近隣で事務所をやっている古参の行政書士事務所に開業の挨拶周りをすることで、運が良ければ先方から仕事を手伝ってくれないかとお誘いがあるケースがあります。
待遇はアルバイト並みですが、それ以上に実務のやり方を実践で学べる貴重な機会を得られます。
場合によっては完全なボランティアのお手伝いであるケースも少なくありません。
行政書士を開業する人は、近隣の先輩に挨拶をしに行く人は殆どいないのが現状です。
ネットの世界でも挨拶回りは不要であると断言するサイトが多く、それを鵜呑みにしてしまっている人が多いからでしょうか。
かく言う私も開業の挨拶には行きませんでしたので、偉そうなことは言えませんが。
私の同期の行政書士も誰も挨拶に行っていないと言っていました。
また開業してから5年近くたっていますが、私の事務所の近隣で新規開業した先生方からも挨拶をもらった事はありません。
これから新規で開業する人は、挨拶回りをお勧めします。
相手のあることですので確実性は高くはありませんが、やる価値はあります。

管理人の行政書士が見てきた修行させてくれる先生は、年配の先生が多かったですね。
ある程度の基盤が出きて、後進を育てる余裕がある人がアシスタントを採るケースです。
数人の先輩は、これで行政書士実務を学んだ。
挨拶まわりをすることで、実務の修行先を見つけた先輩は私の近隣でも複数名おられます。
そこで先輩事務所で実務を学んで、数年後には立派な実務家の先生でバリバリと活躍されています。
これができれば、行政書士の開業は無謀なものではなくなります。
行政書士で失敗する人は、実務ができないので営業ができない、営業ができないから仕事が来ない。
仕事が来ないから経験を積むことができない負のスパイラルから抜け出せないケースが多いです。
行政書士会のイベントを通じて修行先を見つけた事例
行政書士事務所で修業をしている別のケースをご紹介します。
登録をして支部のイベントに積極的に顔を出して、先輩先生の事務所にイソ行(居候行政書士)をさせてもらっている人もいます。
お給料は貰っているかは分かり兼ねますが、実務を覚えるための授業料と考えると無償でも美味しいかなと思います。
挨拶回りでも支部のイベントに顔を出す方法にしろ、要は忙しい先輩事務所の先生に顔を覚えて貰った結果ですね。
求人を探す方法もありますが、別の方法で修業先を見つけることも可能です。
私の所属する支部では、数人がこの方法で修行先を見つけました。
支部活動も面倒ですけども、意外とメリットがあります。
最近では求人を出す事務所も増えてきた?
とある行政書士実務講座のサイトに事務所の求人コーナーというものがありました。
そこには結構な数の行政書士事務所からの求人広告が掲載されていました。

それらの求人に応募するのも良いかなと思います。
私は自分のスペックと年齢、勤務場所で断念しました。
士業事務所は人気がありますから、競争率もライバルもそれなりに手ごわいです。
支部役員になって懇親会に出席する
この中で一番簡単出来る方法がこれかなと思います。
支部活動やイベントに参加して、先輩との知己を得ることができます。
支部役員以外にもソフトボールやボーリング、厚生行事に参加するなどでも有効かなと思います。
ポイントはイベントの後に行われる懇親会と呼ばれる飲み会に参加することです。
懇親会に何度も出ることで、少しづつですけども、先輩と仲良くなることができます。
そうなれば分からないことを教えてもらえたり、自信がないうちは共同で受任する形にしてもらうことが可能になります。

私も最初は支部の先輩と共同受任という形にしてもらって、実務の流れややり方をマスターしたクチです。
特にコミュ障な人であれば、支部関係を攻略する方法が一番確実かなと思います。
セミナーや異業種交流会の懇親会は一発勝負です。
私のように人見知りな人間だと、有効な人脈は構築することはできません。
関連記事:コミュ障が行政書士で独立した場合は支部活動に関わることをお勧めします。
入国管理局や都道府県庁でバイトするのも手
行政書士実務を覚えるもう一つの方法をご紹介します。
入国管理局や都道府県庁の建設業課でアルバイトや派遣の仕事をしてみるのも手かなと思います。

入国管理局や都道府県の建設業課でバイトをする方法は、厳密には行政書士事務所で修行する方法ではないですが、実務やクライアント、行政庁のことを知る上では非常に有益だと思います。
許認可を扱う部署のバイトは意外とネットで募集されています。
この記事を書くときに「入国管理局 バイト」と検索したら、名古屋の入管でデータ入力の仕事がヒットしました。
ほかにも大阪府の建設業振興課(建設業許可を担当する部署)も派遣で受付事務が募集されていました。
2019年の3月にパソナが受付事務から撤退しました。
大阪府の建設業振興課の受付は、大阪府行政書士会が受託したらしいですね。
大阪の知り合いの先生が府庁の窓口に立っていると聞いています。
また京都府は昔から建設業課の窓口は京都府行政書士会が行っているとか。
日本行政に書かれていました。
新人の行政書士にとって最高の修行先になるから、大事にしていきたいと。
お住いの地域によっては、行政書士会が窓口業務を受託しているケースがあります。
ご興味がある方は調べてみては如何でしょうか?
行政書士実務セミナーに参加するのも手です。
行政書士の実務セミナーに参加するのも実務を覚える手段です。
実務セミナーでもピンからキリまであります。
良質なセミナーになると、業務の進め方から地雷の見極め方。
許可が出た申請書一式を資料として貰うことが出来ます。
また完成したヒアリングシートや相談受付シート、契約書なども資料として提供されます。
新人の行政書士の場合、どの様な書類を作れば許可が出るか分からないものです。
最初にゴールが分かっていれば、そこを目指した書類を作ればよくなります。

このレベルのセミナーになると…
最低でも30万円からスタートになります。
安いセミナーは安いだけしかありません。
行政書士実務セミナーの選び方
参考までに私なりの選択基準を書いておきます。
・セミナーの講師の実績。
・セミナーが行われた回数。
・セミナーの申し込みページに書かれたお客様の声の裏どり。
講師の実績
セミナーの講師が本当に実績があるかを調べます。
ネットなどで調べたら、活躍しているかは何となく分かります。
実績のない先生の場合、webサイトの作りこみが非常に甘い傾向があります。
キチンとした行政書士事務所のホームページが出てこない場合は要注意です。
(マーケティングの事しか書かれていない場合など)
セミナーの回数
次に実務セミナーが行われた回数を確認します。
高額なセミナーの場合、価格に対応したクオリティが必要になってきます。
値段が高いのに全然使えないと、クレームの嵐になって継続不可能です。
逆に複数回以上、開催されている場合、
受講生から一定以上の評価を得ていることになります。
申し込みページに書かれた回数を鵜呑みにしないで、必ずネットで検索して裏どりをしてください。
申し込みページに書かれたお客様の声を調べる
この手のセミナーには必ずお客様(以前の受講生)の感想が書かれています。
行政書士のセミナーなので、行政書士の感想が掲載されています。
ここに掲載されている行政書士事務所を検索してみます。
日行連のサイトで名前を確認して、実在しない人が掲載されていた場合は受講は止めた方が良いです。
お客様の声を捏造している可能性が高いです。
次に行政書士のウェブサイトを確認します。
そこで行政書士の専門分野をチェックします。
受講生の専門業務とセミナーの中身を比較します。
例えば入管業務のセミナーなのに、掲載された行政書士が建設業許可専門だったとします。
この場合、そのセミナーでは専門業務のマスターは難しいと考えられます。
(単純に肌が合わなかった可能性もありますが。)
行政書士業務においても、セミナーに関しても「お客様の声」は協力な武器になります。
それ故にヤラセや捏造も少なくないです。
行政書士実務の無料メールマガジン
上記で信頼できる実務講座の調べ方を書いてきました。
その中で個人的に、上記の基準を満たした行政書士のメルマガをご紹介します。
このページでご紹介するメールマガジンは、実績のある行政書士が執筆したものになります。
私もここに紹介されたメルマガを行政書士実務の勉強の参考に使用してきました。
メルマガのボリュームも多くて、変な売り込みも殆どありません。
(全くないわけでは無いですけども)
登録するだけなら、無料で特に害も無いです。
(特に個人的には入管業務のメルマガがお勧めです。)

他にも新しい業務として注目を集めるドローン許可などもあります。
大手の行政書士事務所の下請けになる
行政書士業務を覚える方法で、大手の事務所のフランチャイズになる方法もあると言えばあります。
私の事務所では、某大手事務所のダイレクトメールが入ります。
そこには「行政書士の仕事がない方」「空き時間を有効活用しませんか?」と言うキャッチフレーズで協力会社(事実上の下請け)を募集しています。
また少し前に交通事故で有名な事務所がフランチャイズ展開をしていた記憶もあります。
今でもやっているかは不明ですが、実務を覚えるには良いかもしれません。
個人的にはフランチャイズはいい思い出が無いので、お勧めはしません。
こんな方法もありますよと言うことです。

