独立事務所を借りるときのポイント
行政書士で事務所を賃貸する人に向けて
私が事務所を借りたときに考えた内容をご紹介します。
何かの参考になれば幸いです。
私が独立事務所を借りた理由は二つあります。
・自宅事務所ではお客を呼び込めない。
・自宅事務所が駅から遠いので、移動時間と交通費がバカにならない。
前回の記事でも書きましたが、個人のお客様は事務所に来たがります。
わざわざ書類を郵送ではなく持参される方も…
喫茶店やホテルのラウンジ、カラオケルーム(意外と穴場)などで面談することも可能です。
しかしプライバシーの問題もあり、積極的には使えないのが現実です。
相続系のお客様をカラオケルームに呼ぶのは難しいと思います。
相続をされる行政書士で自宅事務所は少ないです。
例えばこの事務所も自宅とは別に事務所を借りているようです。

事務所の立地が悪くても建設業許可などの許認可系ならば、こちらから出向くスタイルも悪くないです。
だけど個人的には出張型は効率が悪い方法かなと思います。
先方の会社や事務所に出向くと、軽く半日は潰れます。
打合せが1時間でも移動時間や準備時間に4時間、5時間と取られます。
移動時間は何も生み出さない時間です。
また最初のうちは良くても、顧客が増えてくるとパンクします。
移動時間がネックとなって、収入にも限界が訪れます。
(何よりシンドイです。)
無料出張相談をするならば、完全に地元密着型で自転車で行けるレベルのエリアに業務を絞る必要があるかなと。
余談ですが建設業許可で無料出張相談をウリにしている事務所は、自転車で行ける範囲内に業務エリアを絞っています。
事務所を借りる前に考えたこと
賃貸事務所を借りた際に、基準にしたことは以下の2つです。
・条件は2段階に分ける。
・どこで妥協するかを考える。
賃貸できる物件は多数ありますが、実際に自分が借りられるのは1個だけです。
条件は2段構えにする
行政書士が独立事務所を構える場合、絶対に妥協できない部分と可能なら取りたい条件に分けておきます。
最初に借りる場合は予算にも限りがあります。
また行政書士業務で家賃を払っても利益が出るのか不透明な面があります。
(ある程度、儲かってから事務所を構える場合は別です。)
そうなると・・・
借りることが出来る物件には限界があります。
私は考えたのは以下の2段階です。
最低限の条件
・駅近、駅前物件。
・駅は2つ以上。
・家賃が3万円程度。
・管理がキチンとしている。
・広さはデスクと応接スペースがあればOK。
・風俗街・ホテル街はNG。
・自宅から遠くない。
可能ならば
・ターミナル駅前か近辺。
・エレベーター付き。
・エレベータ付きなら高層階。
駅前・駅近が一番重要でした。
絶対に外せない条件は、駅前と家賃ですね。
来店型の事務所を考えるならば、お客様の交通の便を優先する必要があります。
駅から徒歩10分とかだと厳しいです。
徒歩2分から3分以内が前提条件でした。
あとは複数の駅が集まるエリアというのも重要です。
一つよりも二つ、二つよりも三つというヤツです。
駅前にしておくと、役所、銀行、郵便局などのインフラも大概揃っています。
なので条件にはピックアップしておりません。
家賃が3万円程度
駅前でも家賃が高すぎると、借りることが出来ません。
(予算的にも、貸主や不動産屋の審査に通らない可能性が高いです。)
あとは事務所の売り上げが無くても、何とかなるレベルは3万円程度です。
水道光熱費や通信費でコミコミ5万円くらいにはなります。
駅前&家賃3万円だけで条件がかなり絞られてきます。
ほぼワンルームで5坪程度の小さい部屋しかありません。
管理がキチンとしている。
できる限り管理が行き届いた物件を選ぶことをお勧めします。
来店型の事務所の場合お客様に来てもらうので、共用部分が汚いと行政書士の印象も悪くなってしまいます。
また毎日通う場所が、奇麗ではないのは心が沈みます。
個人的には管理が杜撰な場所は、空室が多いような気がしました。
管理が行き届かない場所は、トラブルがあっても迅速な対応が期待できない可能性が高いです。

駅前、家賃、管理は絶対に外せない条件でした。
これを外すと来店型の事務所は厳しかったです。
風俗街・ホテル街は厳しい。
風俗営業関係の許認可をしている人はウェルカムな立地です。
しかしそれ以外の方にとっては、マイナスイメージが強いかなと。
あと来店型の場合に、ホテル街や風俗店が並ぶ場所にお客様を呼ぶのは難しいです。
繁華街の駅前で家賃が安いなと思ったら、夜のお店が集中するエリアだったなんてことも。

風俗営業専門なら悪く無い選択ですけども
相続や入管(配偶者ビザなど)をする場合は最悪の選択ですね。
自宅からは遠くない。
これは通勤の問題ですね。
あまりにも遠すぎると、毎日のことなので辛いことになります。
サラリーマンなら我慢しないと駄目ですけども。
独立してからも通勤の苦しみを味わいたくなかったです。
これ意外と重要です。
最初の事務所は片道30分ですけども、雨の日とかは辛いです。
また遅くまで仕事をする時も家から5分くらいなら気楽に帰る事も出来ます。
可能ならばの条件は理想ですね。
私は最低限の条件と可能なら有難い条件を分けています。
最低限は満たさなければ、断念するレベルに設定していました。
逆に理想条件は、もし有ればラッキーくらいな気持ちです。
不動産屋さん等に可能ならという付帯条項付きで理想条件も伝えました。
(もしかしたら、有るかもという気持ちで)
言うだけならタダです。
(この辺は関西人気質なのでしょうかね。)
結果的には私の場合には有りませんでした。
エレベーター付きになると、管理費用が高くなります。
またターミナル駅付近は、狭い部屋でも家賃が高かったです。

完全に予算オーバーでした。
どこで妥協するかを考えることも必要です。
条件を出して探した後は、どこで妥協できるかを考えました。
上の条件を100%満たす事務所物件はほぼゼロです。
なら妥協できる部分を探すことになります。
・家賃
・立地
・広さ
私の場合はターミナル駅前とエレベーター、オートロック付きの物件は断念しました。
正直3万円かつ複数の駅前の条件では、まず存在しません。
事前に調べたことを不動産屋に伝える
行政書士の事務所を借りる際には、いきなり不動産屋に行く人は居ないと思います。
大抵はアットホームなどのポータルサイトで物件に目星をつけてから、問い合わせをすると思います。
ポータルサイトには、があります。問い合わせページがあります。
備考欄に条件を記入しておきます。
不動産屋にも寄りますが、条件にあった賃貸事務所も探してくれると思います。
(存在するか否かは分かりませんが)
他にも無茶な提案を防ぐ目的もあります。
出せる予算や立地条件を伝えておかないと、気が付けば自分が望んでいた物とは程遠いものになるリスクがあります。
結果的に借りることが出来た物件
結果的に借りることが出来たのは以下のスペックです。
・2つの駅が重なる場所。
・比較的に管理が良かった。
・家賃は32000円。
・5坪程度の小さいオフィス。
・形も奇麗な正方形。
・場所は1階。
・駐輪場あり。
比較的に良い物件に当たることが出来ました。
アットホームに掲載されていた第一希望の場所です。
探せば条件を満たした事務所を借りることも不可能ではありません。
真の第一希望は、閲覧中に1週間もたたずに消えてしまいました。
本当に借りたいと思える物件が出ていれば、スグにでも問い合わせることをお勧めします。
(稀に掘り出し物が出ていることがあります。)

しかし改めて文書にしてみると、滅茶苦茶ワガママな客だったのだと思いました。

