行政書士のホームページを制作会社に丸投げがダメな理由。
先日にとある行政書士の友人からホームページに関する相談がありました。
(個人情報は伏せて、ご紹介します。)
相談内容は以下の通りです。
・自分でホームページが作れないので制作会社に依頼した。
・値段は5万円で管理料がひと月に5千円。
・作って貰ったサイトから、問合せが来ない。
・収入にも繋がらないのに、お金だけ出ていく。
サイトに反応が無い原因を教えてほしいとの事でした。
制作会社が作ったサイトをチェックしました。
友人だけの話だけでは原因が分からないので、件のサイトをチェックしました。
サイトの特徴を箇条書きにすると
サイトの構成。
・トップページ(取扱業務と代表者の挨拶)
・料金(報酬)
・業務内容(建設業許可・宅建業免許・産廃)
・代表者のプロフィール
・よくある質問
・事務所へのアクセス(Googleマップ)
・問い合わせ
サイトの特徴を一言でいうと、名刺サイトってヤツでした。
名刺サイトとは、事務所の存在を外部に周知することを目的としたものです。
一般的には集客の用は果たさないタイプです。
名刺サイトと集客用のサイトは全くの別物です。
・デザインはシンプルで見やすい。
無駄な装飾を省いたプロの仕事でした。
・工事中のコンテンツが複数あり。
(完成から数年間、工事中のまま)

サイトを外注して、その後に放置する人は意外と多いです。
サイトの問題点を洗い出す
洗い出すと言うほど大層なことはしていません。
友人にアクセス数などをヒアリングして、後は複数のSEOツールでチェックしました。
問題点は以下の通りです。
検索エンジン経由でのアクセスが壊滅的でした。
・「建設業許可+都道府県」では順位が圏外。
・「建設業許可+○○区」では5位。
・流入しているKWが極端に少ない。
・実質的に「本人の名前+行政書士」だけ。
SEOでアクセスが取れなくても、PPCやFacebook広告という手もあります。
広告はお金が掛かりますし、効果的な広告を打つにはスキルが必要です。

検索経由でのアクセスを期待せず、広告で集客するタイプのサイトもあります。
資金力がある事務所でないと厳しい選択です。
アクセスが来ない原因はコンテンツ不足
サイトから問い合わせが来ないのは記事数不足です。
典型的な原因です。
(ネット集客が上手く行っていない人の99%がこれです。)
サイトから問い合わせや依頼を獲得するには、
見込み客が検索するキーワードでのアクセスが必要です。
この様なキーワードは競争が激しいです。
業務に関する情報が少ないサイトだと、上位表示は絶望的です。
ホームページ集客はアクセスが来ないと始まりません。
どれだけ素敵な記事を書いても、行政書士の専門知識やスキルが高くても。
それらを外部にアピールする事が出来ないです。
行政書士と制作会社のコミュニケーション不足が原因?
原因が分かったので、行政書士の友人に記事を増やさなかったのか聞きました。
友人曰く
・ホームページ制作会社のプロが作ったから。
・管理費用を払っているから、全部やってくれると思ってた。
・自分で記事が書けないからプロに頼んだ。
・何をしたら良いのか分からない。
気持ちは分かります。
自分でコンテンツが書けないから外注に出すのは。
凄く分かります。
だけども…
制作会社に任せっきりだとネット集客は厳しいです。
ホームページ制作会社は、行政書士業務のコンテンツを書けない。
行政書士のインターネット集客は簡単ではないです。
私の肌感覚では、最低でも50記事は必要です。
それも1000文字程度の簡単な記事ではなく最低で3000文字。
さらに説明を分かり易くする為に、画像を作成しています。
ものすごく手間が掛かります。
普通の制作会社は個別記事まで書いてくれません。
理由はコストが合わないからです。
また行政書士の業務は高度で専門的です。
記事の作成も普通の日記記事と同じレベルではダメです。
多くの制作会社の顧客は、多種多様な業種です。
行政書士だけを専門にする会社は存在しないと思います。
激安ホームページだとコストを掛けられない。
行政書士のサイト制作業界では未だに主流となっています。
製作費がゼロ円で管理費が5000円とか、製作費10万円で管理費用なしなど。
作る側にとっては、激安の中で利益を出す必要があります。
ホームページ制作も行政書士と同様の労働集約型です。
利益を出すには、人件費しか削る場所がありません。
作成業務をマニュアル化して、効率よく数をこなさないと利益が出ないです。
・ヒアリングは出来合いのシートをメール送信。
(訪問や会社で面談するとコストが掛かりすぎる)
・同じテンプレートを使いまわす。
(カラーや部分的に変えるけど、基本的な構成は一緒。)
・画像も大半がフリー素材。
(目立つ部分だけオリジナル)
ヒアリング不足が生み出す悲劇
行政書士と制作者のコミュニケーション不足は、成果物の品質低下を生み出す原因です。
短期間で数をこなす必要性から、クライアントとの意識の擦り合わせが少なくなります。
その結果、お互いの思いに大きなズレが発生します。
行政書士側はプロレベルのサイトが出来ると信じて。
制作者はコストに見合った作品でも納得していると考えて。
情報が少ないボンヤリとしたホームページが出来てしまいます。
激安なのに集客に強く面倒見が良い制作会社は存在しない。
最近の業者はHPに、集客力があるサイトを作ると銘打っています。
狙ったキーワードで上位表示させて、顧客を呼び寄せると。
また面倒見が良いことをアピールする所も。
(費用の範囲内という暗黙のルール。)
中には狙ったキーワードで上位表示を保証する会社もあります。
(ソレっぽいけど、ライバルもアクセスもないキーワードで)
値段が安くて、集客までやってくれるとは!
さらに作りっぱなしで無く、完成後もアドバイスがあるなんて!
なんて良い会社なんだ!
とこの様に考えて、その会社に問い合わせをします。
ここからが行政書士にとって、悲劇の始まりになります。

私も制作会社のホームページに書かれていた文言を鵜呑みにして、数十万円のお金をドブに捨てた経験があります。
ホームページ制作会社は、行政書士業務のキーワードを知らない。
私の個人的な感想ですが、制作会社は行政書士で狙うべきキーワードに詳しくないと思います。
もしくは競争が激しすぎて、敢えて知らないフリをしているかです。
行政書士など士業向けのサイト制作で出ているのが。
・行政書士+地域名
・司法書士+地域名
・弁護士+地域名
・税理士+地域名
などの資格名と地域(狭い地域)が中心です。
中には「事務所名+相続」のバリエーションもあります。
これらのキーワードは、顧客が来そうな気がしますが…
全然反応が無いキーワードです。
弁護士や税理士なら、知名度があり資格名でも何とかなりそうです。
行政書士に関しては、資格名と業務内容が一致する層は同業者と受験生だけです。
行政書士もサイトの出来を評価できない
激安ホームページを依頼する人は、昔の私と同様にネット集客に詳しくないです。
出来上がって来たサイトを見ても、行政書士が適切な評価が下せないのが現実です。
業務に詳しくても、インターネットに詳しいとは限りません。
サイトはパッと見、きれいに仕上がっています。
なので良いサイトが出来たと思うわけです。
奇麗なサイトが出来て嬉しくなり、会社側にOKを出してしまいます。

サイトを評価できるのは、最低でも3か月から半年は必要です。
今のSEO環境だと1か月では、アクセスが来ない可能性が高いので評価することが不可能です。
ホームページは永遠に未完成
業者的に完成したサイトは、行政書士的に本番はこれからです。
サイト内のブログや業務情報を増やす必要があります。
これは制作会社ではなく、行政書士本人が行います。
サイトは納品時に完成では無いです。

コンテンツを増やし続けないと、集客力のあるサイトには育ちません。
魅力的なコンテンツを作る為には、インプットが欠かせません。
コンテンツを作る為には、実務の勉強をし続けるしかありません。
しかし実務書を読んでいるだけでは差別化には繋がりません。
(皆同じことをしているため)
少しでも差をつける為に、行政書士のYouTubeやメルマガなど違ったメディアに目を付けるのが良いかなと思います。
私が色々勉強する時に見たメルマガで良かったものをご紹介します。
コンテンツのネタ集めにもなりますので、良かったら登録してみては如何でしょうか。
登録して要らなかったら、解除すれば問題はありません。
ある程度のアクセス数を稼ぐためには、最低でも50記事は必要です。
資金力が乏しい行政書士は、マーケティングを他人任せに出来ません。

