結論は確実にニーズのある業務をメインにすること

このページを見ている人は行政書士で独立したい人がメインだと思います。

 

そしてネット上にニッチ業務に取り組んで、業務の独占を勝ち得ることを考えているでしょう。
結論から申し上げます。

 

ニッチ業務よりも王道を進めです。

 

 

ニッチにはニッチである原因がある

 

ニッチにはニッチになる理由がある。

 

 

ぶっちゃけ全然売れないサービスです。
売れない商品をいくら頑張っても売れません。
需要がないから競合がいないのです。


 

なぜ経験豊富な古参の行政書士が手を出していないのかを考えてみるとよいでしょう。

 

私の知っている行政書士の先輩は、みんな定番の業務しかやっていませんでした。
ニッチ業務のネタは、無いことは無いが行政書士以外の誰かがそのニーズを満たしていて行政書士の仕事になりにくい。

 

さらにマーケットが小さく商圏をとても広くしなければいけない、広告費や交通費や日当などのコストがかかり過ぎて採算が厳しいことになります。
考えてみれば利益の出るニッチ業務がそんなに転がっていれば、先輩の先生がとっくに手がけているはずです。

 

王道の業務は古参行政書士が完全に押さえている?

ネット上では許認可業務など行政書士の定番業務は古参の行政書士が抑えて、新人には声がかからない。

 

新人が行政書士事務所の経営を軌道に乗せるには、先輩たちが手を出していない分野を狙え、ニッチ業務を見つけ出してその分野で稼ごう。

 

その様に提唱している先生も王道の許認可をしっかりとやっています。

 

決してニッチだけを専門にしている訳ではありません。
私も行政書士試験を受験していた時にこの情報を知りなるほどと思いました。

 

試験合格後しばらくは、登録をせずに図書館やネットなどニッチ業務になりそうなネタを探し続けました。
その結果いくつかのニッチになりそうな分野とネタを見つけることが出来ました。

 

ネットの検索で見つけた分野の業務をしている行政書士の事務所がほとんど無い、あっても1つか2つくらいしか存在しない手続きを見つけて最初は小踊りする気分でした。

 

私が見つけたニッチ業務

例を1つ挙げますと建設リサイクル法の第十条の届出があります。

 

一定以上の建物を解体するときに都道府県、特定の市町村に対して届出を行うものです。
最初この届出を知った時、これから人口が減少して空き家が増えてくる。
そして解体される空き家も増えてくるだろう、だからこの業務は良い業務だと考えました。

 

全国的にも空き家問題は自治体を悩ませています。
さらにネットで調査した結果、建設リサイクル法10条の届け出を取り扱っている行政書士の事務所も殆どいない。
心の中では、「よっしゃ!」とガッツポーズを作っていました。

 

また取り扱っている事務所のサイトをみて、一見当たりの報酬も悪くないこれは当たりだと確信しました。
さらに取り扱い業務としている当時の行政書士事務所のHPは全国でも数件しかありませんでした。

 

現実は甘くはない

しかし数ヵ月後この思いは木っ端微塵に打ち砕かれました。

 

理由は様々な解体作業を請け負う会社のサイトを見たときです。
この届出は解体会社がサービスの一環として無料で引き受けるとありました。

 

つまり行政書士がいなくてもこの分野のニーズは満たされていました。
むしろ高い報酬を払って行政書士に依頼する必要などありません。

 

確かに建設リサイクル法の手続きを手がけている事務所は少ない、 さらに価格破壊が起きていないため報酬は比較的高い。
それもそのはず、誰も手がけて居なければ価格破壊も起こりようがありません。

 

行政書士以外でニーズが満たされているのであれば、これを扱う事務所は存在しない。
当たり前の話ですが、実際に業界に足を踏み入れないとなかなか気付けない話でもあります。
この一件で私はニッチ業務を探すことを断念しました。

 

ニッチ業務はノウハウが確立されていない

もしかしたら、有望なニッチ業務はあるのかもしれません。
時代の流れとともに、新しい業務が次々と生まれてくるのが行政書士の強みだと思います。

 

少し前になりますがインバウンド市場の発達から免税店の申請が出てきました。
今は外国人の方が旅行をする際に宿泊代を節約するために、泊まる部屋を普通のマンションの一室などを利用するいわゆる民泊の申請が増えていると聞きます。
また少し前に社会問題になったドローンの飛行に関する許可申請など。

 

社会にアンテナを張り巡らしていると、この様に新しい業務が次々と生まれて来るのが見て取れます。
この様な分野が生まれて、新しい業務のチャンスを見つける事で飛躍できる可能性はゼロではありません。

 

それを探している間に、定番の業務をこなせる様になった方が良いと思います。

 

発見しても業務の市場調査や営業など受任するための仕込みなど、新人行政書士にとって、かなりハードルの高い仕事が山の様に待ち構えています。
新しい分野でトップランナーになれなければ、それだけで食べていくのはかなり厳しい面があります。
新しいアイデアを実行レベルに落とし込むのは、簡単にはいきません。

 

 

法改正で大きなニーズが生まれることがあります。
大抵は賞味期限が短いサービスで終わってしまいます。
例えば借金の過払いなんか良い例ですね。
パッと生まれてパッと消えていく。
ニッチ業務専門にするなら、永遠にニッチを追い続ける必要があります。


 

ニッチ業務は新人が取扱にはマニアック過ぎる

もう一つのニッチ業務のデメリットを上げておきます。
ニッチ業務は仕事として扱っている行政書士が少ないのでノウハウが確立されていないことです。
ひどい場合は役所の担当者すら手続きについてよく知らないパターンも有ります。

 

マニアックな手続きは、手引きなどの手続きを解説した書面も無く役所に問い合わせても逆に役所の担当者から教えてくださいといわれる場合が有ります。
このような手続きを業務経験が浅い行政書士が扱うことはとてもリスキーです。

 

どうしてもニッチ業務をやりたいのであれば、ある程度許認可の経験をつんでから始められたほうが良いと思います。

 

行政書士実務の王道を学ぶために

行政書士のニッチ業務でブルーオーシャンを独り占めする。
非常に夢があることだと思います。

 

 

5万人以上いる行政書士の多くが定番業務をしているのかを考えてみてください。
ニッチ業務の面倒くささや厄介さを知っているから、多くの先輩行政書士は定番業務を取り扱うのです。


 

まずは建設業許可や農転など行政書士の定番業務をマスターすることです。
特に建設業許可は、許認可の基本形と呼ばれるくらいに大半の許認可と共通項が非常に多いです。

 

共通事項が多いと言うことは、他の許認可でも応用が十分に効くと言うことです。
まずは定番業務をシッカリと勉強しする事が大事だと思います。

 

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