行政書士の老後を考えた
行政書士を始める前に引退したときに備えて退職金を作ることを考えました。
開業する前に引退の事を考える事は気が早いと思われるかも知れないが、老後の備えは早い方が良いです。
私たち自営業者やフリーランスの人間には、会社員のような退職金も厚生年金もありません。
自営業者の老後の社会保障は国民年金しか無いのが現実です。
そして国民年金だけだと、引退した後の生活はかなり厳しいものになります。
今は元気で働けていても、30年後40年後も同じように働けるとは限りません。

行政書士は定年の無い生涯現役が可能な職業と呼ばれてる。
生涯現役を貫ける人生は素晴らしいです。
実態は年金や退職金がなくて、仕方がなく仕事を続けることはしたくないですね。

少し前に80歳ちかい弁護士が国民年金しかなくて、
生活できないから国選弁護を引き受けていた話を聞いたときは悲しくなりましたよ。
将来に余裕をもって仕事ができるように早い段階から備えは必要です。
小規模企業共済制度
そこで小規模企業共済制度をご紹介します。
老後の保障が弱い自営業者の為に国は、退職金制度を作ってくれています。
独立行政法人の中小企業基盤整備機構が運営している小規模企業共済制度です。
これは毎月1,000円から70,000円までの掛け金を支払い、引退時に一括または分割で退職金を受け取れるものです。
7万円を30年間支払うと3000万円ほどの退職金を作ることができます。
ほとんど公務員並みの退職金ですね。

理想は月7万円支払うことですが、
私は半分も払えていません。
運転資金のことを考えると、躊躇してしまいます。
払えないことはないのですが。
小規模企業共済制度の加入条件
1 加入条件は、常時使用する従業員が20人以下の個人事業主、会社の役員 商業やサービス業の場合は、5人以下
2 常時使用する従業員が20人以下の企業組合・協業組合の役員
3 常時使用する従業員が5人以下の弁護士・税理士法人など士業法人の社員
4 小規模企業者たる個人事業主に属する共同経営者
常時使用する従業員については
個人事業主や法人(会社など)の役員、共同経営者(2人まで)、
家族従業員、パート従業員、アルバイトなどの臨時に期間を定めて雇い入れている者を除いた正社員として雇用されている方を意味します。
個人で事務所を営む行政書士は加入条件を満たしています。
ご興味がありましたら一度、検討してみてはいかがでしょうか?

一応私は行政書士で開業しときに直ぐに小規模企業共済に入りました。
ほかにも国民年金の付加年金にも加入しています。
できるならば国民年金基金と確定拠出型年金も掛けておきたいのですが。
全部をフルにかけれるほどに収入がないので今は断念しています。
いつかは余裕で月に20万円くらいは老後の資金作りに投資したいです。
小規模企業共済のメリット・デメリット
この共済制度には利点とデメリットが当然ながら存在します。
小規模企業共済は一種の金融商品なのでリスクも多少はあります。
メリット
・国が全額出資している団体である。
・支払った掛け金は、全額、経費扱いにできる。
・受け取り時は、退職金の扱いになる(税金面でのメリット)
・納付した掛け金の範囲内で、事業資金の借り入れができる。
デメリット
・20年以上掛け金を支払わないと元本割れのリスク。
・政治経済の状況で、受け取り金額の変更の危険。
・予定利率の変更で、受け取り金額が変化する可能性。
・会社の銀行口座や屋号が入っている口座では掛け金を払えない、個人の銀行口座のみ可能
国が運営する団体なので税制上の優遇措置が手厚いことがメリットです。
最低でも20年は掛け金を支払わないと元を取れないデメリットがあります。
20年以上掛け金を支払うことが出来る方にはメリットのある共済です。

小規模企業共済の使われ方によくあるのが節税目的です。
年末に決算をしてみると、儲かりすぎた場合に入るケースです。
1年分を一括で支払えますので、7万円の12か月分で84万円の経費を作るのと同様の効果があります。
税理士の先生が儲かりすぎた個人事業主に共済の加入を進めることがあります。
小規模企業共済の認知度
この小規模企業共済は定年と関係なく働ける半面、老後の保障が無い自営業者やフリーランスの人にとって有利な金融商品です。
引退後の退職金を積み立てが出来るお得な制度です。
この制度の認知度はあまり高くありません。(全く知られていないです。)
インターネットで共済制度を知り、すぐに加入を決意しました。
加入の申し込み窓口となっている近所の信用金庫に申込用紙をもらい行きました。

小規模企業共済に加入は銀行などで手続きをする必要があります。
ネットだけでは手続きが完結しないのがネックです。
その内にインターネットだけで手続きが完結するようになると期待したいです。
この制度を利用する人が居ない為、申込用紙がすんなりと出てこなくて、窓口の職員さんがパンフレットを必死に探していました。
待つこと10分ほど経過して、申込用紙を頂くことができました。
窓口の職員さん、ありがとうございます。
そしてお手数をおかけして申し訳ないです。
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行政書士の生命線は実務能力とマーケティング力です。
これらを勉強する事で、収入を上げ小規模企業共済の掛け金をアップすることで、ゆとりのある老後を送れる可能性が上がります。
良かったら上記の記事も読んでみてください。
個人的にはボリュームも多くて非常に勉強になる内容が多かったと思います。
