行政書士がネット集客に失敗する理由

行政書士でもホームページ集客でうまくいく人とダメダメな人に分かれます。
集客はwebサイトオンリーという人がいれば、ホームページからのお問い合わせが全くないという人も。
または見積もりやお金にならない相談しか来ないというケースも。

 

逆にネットに強い人は本当に強いです。

建設業許可ならKT行政書士法人さんは、単一の「建設業許可」でGoogle検索の1ページ目に上がってきます。
都道府県のサイトや国土交通省のサイトに交じって1社だけ行政書士のサイトが入っています。
この間はヤフーニュースにもKTさんのサイトが取り上げられていました。

 

また、この法人さんほどでは無いですが「建設業許可+都道府県」などで1ページ目の常連サイトも本気でSEO対策を講じているのが分かります。
行政書士事務所だらけの検索結果で上位に入ってくる事務所は強いですね。

 

また行政書士の業務は非常に幅が広いです。
その業務ごとに強いサイトが存在します。
例えば、入管業務の場合だと

 

・短期滞在
・国際結婚、配偶者ビザ
・就労ビザ
・経営管理ビザ
・特定技能ビザ
・永住ビザ
・帰化申請

 

それぞれの業務ごとに強いサイトが存在します。

 

 

有難いことに、それぞれのビザを取り扱う地域ごとにも強いサイトが違います。
行政書士は地域に守られた仕事だと言えますね。


 

 

行政書士でネット集客が上手く行っていない人が作ったサイトを見るとこの4つに集約されます。

 

・事務所の名刺サイトしか持っていない。
・SEO対策に無頓着。
・完成したら放置する。
・ビッグキーワードを漠然と狙う。

 

いままで見てきた経験上で、この3つが圧倒的に多いです。

 

事務所の名刺代わりのホームページしかない。

大半の行政書士事務所はサイトを1つしか作らない傾向があります。
何故か総合サイト1個しか作らないケースが多いです。

 

そのサイトには事務所の特徴、ご挨拶、取扱業務、報酬額、お問い合わせと最低限のコンテンツしか入っていません。
いわゆる名刺交換した人が確認するために作られたサイトですね。
正直申し上げると、総合サイトではネット集客は厳しいです。

 

 

ネット集客を考えるなら専門サイト!
総合サイトは集客ではなくブランド構築かと思います。


 

SEO対策に無頓着。

行政書士は許認可手続きや書類作成のプロであって、ホームページ集客のプロではありません。
多くの人はSEO対策に無頓着です。

 

知り合いのサイトを見てお聞きすることがあります。
「どのキーワードを狙っていますか?」と
多くの行政書士先生は、「何それ?」、「事務所名でヒットすること」という人が多いです。
中には「建設業許可でヒットすること」、「相続関係でヒットすることを狙っている」業務名でのSEOを狙っている人もいます。

 

多くの行政書士先生はブログを書きます。

ブログ村の登録ブログ数を確認すると士業で一番ブログ執筆をしているのが行政書士です。
ブログを集客ツールとして活用を考える方が多いのでしょう。

 

その割には・・・検索エンジンを完全に無視したものが多いですね。
「○○屋のラーメン」とか「風邪をひきました」とか「天皇杯」、「休日はドコソコに行きました!」、「今日の気づき!」という類のタイトルが散見します。
記事のタイトルは検索結果を左右する重要なものです。

 

ブログをコミュニケーションツールと割り切るのであれば問題ないですが。
SNSでファンが一杯いてファンが顧客になる人であれば全然問題ありません。
今でも顧客候補のアクセス経路は検索エンジンが圧倒的だと思います。

 

 

私の知り合いも雑記ブログを書いて、アクセスが全くないと仰っています。
キーワードがバラバラすぎて検索で上位に上がってこないのが原因です。
それでも毎日更新を10年近く続けられているのは凄いです。


 

完成したら放置する。

ホームページ集客が出来ていない行政書士で一番多いのが「完成したら完全に放置する」です。
HPを自作する人、ホームページ制作会社に依頼する人と事務所によって色々です。
だけど共通することはサイトが完成したら放置・・・です。

 

コンテンツを入れ込むのが面倒くさい。
忙しくてサイトのメンテンナンスに手がかけられない。
お金を出して作ってもらって、自分ではホームページを触れない。
理由は様々ですが、サイトが出来たら何か月、下手すりゃ数年間もの間、放ったらかしです。

 

どんなHPでも定期的に最新の情報に書き直したり、記事を追加するなどのメンテナンスが必須です。
それを怠ると検索結果の順位が下落していきます。

 

相談者候補が検索するようなキーワードは、ライバルが必死に狙っています。
たとえ「建設業許可+都道府県」などのワードで行政書士としてトップを保持していても放置すればライバルに取って代わられます。

 

 

私の業務エリアの「建設業許可+都道府県」で数か月間トップを守っていたサイトも放置した結果、20番から30番台にまで下落していきました。どんなに良いサイトでも何もしないとライバルに抜かれます。


 

ホームページに情報を出さないのはネット集客を放棄するに等しい

ホームページ集客する場合、サイトの中に情報をこれでもかと盛り込みます。
ここで出し惜しみは厳禁です。

 

ネットに情報を出さない人に多い考え方は以下の通り。

 

・情報を出し過ぎて、訪問者が自分でやってしまう。
・同業者に貴重なノウハウを取られてしまう。

 

これは杞憂だと思います。
貴方が貴重なノウハウと思っている情報は、ドコかで公開されています。

 

他の行政書士だったり、自分の管轄外の役所のサイトだったり。
一度公開された情報を隠す価値はありません。

 

何とか自分でやろうとする方は、元から行政書士の顧客にはなりません。

 

逆にみんなが出している情報を出さない場合、比較の対象から外されてしまいます。

 

 

私の事務所に面談に来るお客様に、ウチを選んだ理由を聞くと…
口を揃えて、「先生の事務所のホームページが一番詳しかった」と仰ってくださいます。


 

追記:ビッグキーワードを漠然と狙う

ネット集客の相談を受けて、アクセスが全然ないと仰る方が結構います。
どのようなキーワードを狙っているのかをお聞きすると。
多くの方が「相続」や「建設業許可と単一のキーワードと仰ります。

 

これらの単一のクエリは所謂ビッグキーワードと呼ばれる種類になります。
上位を取れたらアクセス数が多くなるのは間違いありません。
・・・取れればの話ですけども。

 

多くの場合は、圏外から抜け出せないのが現実ですね。
圏外だからアクセスが全く来ないわけです。

 

 

何故そのキーワードを狙ったんですか!と
本気で聞きたくなります。
正直「建設業許可」などの単一ワードは、私のサイトでも圏外です。
数年単位でSEOをかけても厳しいですよ。


 

しかも単一のビッグキーワードは上位をとっても成果に繋がらないクエリです。

 

新人の行政書士事務所がホームページ集客で消耗しすぎている3つの理由

ここからは当サイトの管理人が開業当初に失敗した経験をもとにお話を進めてまいります。

 

多くの人が行政書士でインターネットで集客することが大事であると仰ります。

 

・ホームページは24時間働き続ける営業マンだ。
・低コストもしくは限りなくただ同然のコストで相談者を集めることができる。
・泥臭い営業活動をしなくても集客できる。
・サイトやブログにファンができて、値下げをしなくても大丈夫。
・金なし、コネなし、経験なしでもネットを使えば・・・

 

ほかにも色々と魅力的な情報が掃いて捨てるほどにネットの世界に転がっています。

 

ネット集客さえすれば行政書士事務所の経営は順風満帆になって、バラ色の人生が待っているように思えるほどです。

 

私も行政書士になるときに同じような情報を読みまくって、ネットがあれば人見知りでも仕事がバンバン取れる!
そして行政書士を開業した当初に事務所に籠って、ブログやサイトを延々と作りこみます。

 

しかし最近では行政書士でいきなりネット集客が必要なのか疑問視しています。
むしろ新人行政書士を消耗させる最大の要因になっている気がします。
上手くいっていない事務所ほどネット集客だけに力を入れます。

 

インターネット集客をする前に

ネット集客は成功すれば、営業活動なしでお客様を呼び込めます。
しかし大失敗すると…
逆に自分の事務所の評判を著しく落としてしまうリスクが存在します。

 

・自分のレベルの低さや未熟さを全世界に向けて発信してしまう。
・インターネットのスキルがない状態では集客は絶望的。
・価格競争に巻き込まれ、労多くして実が少ない結果になる可能性大。

 

ほかにも色々な事柄があると思いますが、とりあえず上記の3つをご説明いたします。

 

自分のレベルの低さや未熟さを全世界に向けて発信してしまう。

これは私が経験した大失敗でもあります。

 

 

インターネットは確かに便利だけど、
自分の能力やスキルのことを考えずに、なんでもネットに公開すると
私は仕事ができません!
当事務所に依頼するとトラブルだらけになります!
と自分自身で首を絞めることになりました。


 

一度公開したサイトやブログの記事は、完全に消すことができません。

 

実務経験の乏しさを全力でアピールする事務所サイト

ネットで自分が建設業許可の専門家でござい、相続・遺言・後見制度の専門家だと専門サイトを作っても、
実務経験の乏しさに裏付けられた自信の無さが文書の随所から醸し出されます。

 

色々なサイトや基本書の中身をリライト(書き直す)した内容ばかりで一般論オンリーなサイトが完成します。
至る所に言い訳が出来るように逃げの言葉が入っています。

 

百戦錬磨の実務家のように○○な状態のお客様も諦めずに当事務所にご相談くださいと自信満々に宣言できない。
またイキナリの電話では対応できないから連絡はメールでの相談をしつこい位にお奨めしている。

 

 

経験がなくても独自性のあるサイトを作る方法はあるんですけどね。
それが分かるなら、このページを見ていませんよね。
サイトで顔を出さなくても、お客様の声を書かなくても、プロが作ったようなサイトを作らなくても
ネット集客が出来ている人もいます。
要は書き方ですね。


 

社会人としての未熟さを全身全霊をもってアピールするブログ

行政書士としての人柄をアピールするためにブログをしている人は多いです。
行政手続きの専門家という堅く取っつきにくい印象を払拭させる目的で作ったブログが、自分の未熟さを訪問者に印象付ける結果に。

 

法令をキチンと理解できていないような記事を公開したり、お客様のことを書いてしまう。
著作権を無視した画像を掲載している。

 

文書力がなくて日本語として微妙な文書をアップしている。(私の文書力も怪しいからブーメランですね・・・)

 

 

 

実務経験の乏しさを全力でアピールする事務所サイト・・・
社会人としての未熟さを全身全霊をもってアピールする事務所ブログ・・・
自分で書いていても何て、滅茶苦茶に嫌ですね。
最悪ですよ、悪夢です。


 

親しみやすさ≠楽し気・可愛らしさ

行政書士に限らず士業のサイトは堅苦しい、専門用語だらけで読みにくいサイトが多いですね。
正確性をとれば、文書は法律用語を使う必要が出てきます。

 

ネット集客にはユーザーに親しみを感じさせるのが良いと言われています。
親しみ易さを勘違いすると、誰からも支持されない自己満足なサイトが完成してしまうのも事実です。

 

 

物事を伝えるにもTPOというものが存在します。
行政書士が伝える情報は重く、内容に責任が伴うものが多いです。
過度に楽し気な雰囲気やポップな感じは、訪問者に不快感と不信感を与えてしまうリスクがありますね。


 

親しみやすさ=受け入れやすさ

行政書士が発する情報は相続手続きなどの市民法務系や建設業許可、入管手続きなどの許認可系の内容が多いです。
キーワードに「人の生き死に」、「公的手続き」、「法律」、「義務」など心の負担が重たい内容ばかりです。

 

受け手に義務や決断を強いるタイプの情報が大好きという人は皆無でしょう。
内容が複雑とあればなおさらです。

 

 

行政書士のサイトの親しみやすさとは、抵抗感が強くなりがちな情報をすこしでも、読みやすく受け入れやすくする配慮だと思います。


 

 

受け入れやすい文書を作る・・・
自分書きながら抽象的な言い方ですね。
情報の伝え方にはTPOがあると言うことを申し上げたいです。
アニメキャラみたいな女の子を使っても説得力が無いかもですが。


 

インターネットのスキルがない状態では集客は絶望的。

行政書士で王道業務の検索結果は超が付くほどのレッドオーシャンです。
またネットでお金になる(相談者が検索するワード)は限られています。
そして大抵のワードは既存の先輩事務所が金と手間暇をかけて作ったサイトが上位を独占しています。

 

試しに「建設業許可 都道府県」で検索してみてください。
そして上位10から20サイトを見て如何でしょうか。
今からインターネットを勉強する新人さんが、これらのサイトに勝つことは絶望的だと思います。
上位に上がるまでには数年単位の時間が必要でしょう。

 

しかし司法書士や税理士などの難関資格のダブルライセンスを目指すよりはSEO対策の勉強の方が実りが多いです。

 

お金を支払ってサイトを作る方法

自分のスキルがないから、HPの作成会社に依頼を検討する場合も注意が必要です。

 

これも私の失敗談なのですが・・・
制作会社はウェブサイトの枠を作ってくれますが、中身であるコンテンツは自分で作らないといけません。
ホームページ制作会社に任せっぱなしにすることは出来ません。

 

 

関連記事:行政書士のホームページ制作は主導権を渡してはいけない。

 

 

会社にお願いした場合は、製作費に十万単位、月額の管理費用に5000円から2万円くらいのコストを請求されます。
さらにドメインも向こうの会社が所有されることが多く、契約を解除したらサイトごと無くなります。
もし作ってもらう場合はそれなりのコンテンツを用意されることをお勧めします。

 

 

業者にサイト制作を依頼する場合は、
自らの手でHPを作れるくらいになっておくと良いですよ。
自分が分かってないと、見た目だけが綺麗で中身スカスカなサイトになります。
コンテンツは自分で考えないといけませんからね。


 

インターネットで広告という手段もある

ならばGoogleやYahoo!の検索結果の上位を購入する手段もあります。
代表的なのがGoogle広告やYahoo!のリスティング広告です。
これらの広告はオークション制になっていて、高い広告を出した順番から良い場所を抑えることができる仕組みです。

 

広告枠は限られており、お金につながるワードは高騰しがちです。
資金力に乏しい新人にとって非常に厳しいです。

 

 

1億円の売り上げをたたき出す、スーパー行政書士はPPC広告をメチャクチャ活用しています。
お話を聞かせてもらうと、1月に200万円くらい広告費を使っているとか。
一度ノウハウが確立すると、数千円で十数万円の売り上げが出せるということです。


 

1クリック当たりに使える額が少なすぎると、表示すらされないケースも少なくないです。
クリックされてもSEO会社の営業マンだったという事なんか滅茶苦茶おおいです。
お金を払って営業電話しか来ない・・・これほど悲しい結果はないでしょう。

 

 

少し前にYahoo!のリスティング広告を検討して、
広告費の値段を調べたことがあります。
「都道府県名 建設業許可」で一番上を取るには
1クリックで300円から400円からと書かれていました。
これを見て私はppc広告を断念しました。
高すぎるよ・・・


 

価格競争に巻き込まれ、労多くして実が少ない結果になる可能性大。

最後にインターネットは簡単に同業他社と比較することができます。
行政書士の業務は差別化が難しく(他の士業も同様)で価格競争が激化しがちです。
建設業許可でも新規で10万円を切るケースも今では普通です。

 

インターネットは情報収集するためのインフラです。
情報をタダ取りされて終わりという事は日常茶飯事です。
最初の頃なら、サイトに反応があったとお金を払う気のない相手でも喜べますが。

 

 

しかし幾ら頑張っても、有料での相談や依頼につながらないお問い合わせばかりだと・・・
だんだんとヤル気が無くなってくるものです。


 

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現在の様な状況下ではネットマーケティングは非常に有効な代物です。
しかしこのネット集客も一筋縄でいく分野ではありません。

 

 

ネット集客が軌道に乗るまでに、10個近いサイトを作り潰して数年の月日をかけてしまいました。試行錯誤だったので余分な時間がかかりました。


 

ネット業界には、車輪の再発見という言葉があります。
既に発見された物を知らないばかりに苦労して自力で再発見することです。

 

行政書士のマーケティングも多くの場合は、時間と労力をかけて車輪の再発見をしています。
正直、無駄な時間ですし、正解があるなら真っ直ぐに進んだ方が遥かに良いです。

 

私も色々な本やセミナーに参加して来ました。
その中で無料だけど役に立つメルマガと発見しました。

 

 

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もし良かったら、上記の記事もご覧ください。

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